ママのフリーランス!でも気をつけよう
Woker Mother(働くママ)について、Yahooトップで記事を見つけました。
■月収は平均60万円 初期投資分を3カ月で回収 会社員時代は毎月の手取りが20万円を切っていましたが、フリーランスのウェブデザイナーになってからは約3倍に上がりました。今年度は二人目の出産前、つわりのため仕事量を調整して収入が減った期間を含めても、平均して60万円程度にはなると思います。
もともとの出所はnikkei WOMAN Online 2018年11月22日付記事のようです。
最近は、↓みたいなのも増えてきましたね。
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どう思いました?
引用していませんが、自宅勤務で、出社はほぼゼロ。こどもの病気などで、大変な時もあるけれど、独立仲間と助け合っている、ということも書いてありました。 この記事を見て、どう思いましたが? 私は、最初「すごいなぁ。いいなぁ」と思いました。こういうのが増えて行けばいいなぁと。 しかし、冷静に考えると、危険では?と思い、調べました。
リスクを適切に考える。
仕事がもらえないリスク
最初に浮かぶのは、「仕事がもらえなくなったら、どうするの?」。これは、普通の会社にいても「倒産したらどうするの?」よりは高いリスクとはいえ、さすがにフリーランスになる時点で考えてはいるでしょうから、割愛します。金額換算もとても難しいですからね。
所得のリスク
月収は平均60万円と聞いて、すごいなぁと感じた人は多いと思います。日本人の平均給与はだいたい400万円なので、月収に換算すると30万円ちょい。倍くらいもらっていますね。
しかし、とても気をつけなければいけないのは、この60万円が、可処分所得なのかどうかということです。 記事には詳しく書かれていないのですが、これがもし依頼主からの支払い額が、60万円 なら、おそらく会社員時代の20万円と金額では大差ない可能性があります。その理由を説明しましょう。
フリーランスということは、個人事業主だと思われます。個人事業主の場合、保険証や各種税金、経費も自分で払う必要があります(経費に関しては、電気代やネット代なども経費として落とせるので、税金対策になる面もあります)。 一般に、サラリーマンの手取りとだいたい同等の額を、会社は保険や税金やらで収めています。つまり、年収400万円の社員一人を雇うのに、給与の400万円だけでなく、さらに400万円を経費で払うので、計800万円くらいかかるということです。 あと、退職金もないです(もともとない企業の方も結構ありますが)。
月収60万円を手取りで稼ぐにはどのくらい必要か?
ローンや保険、控除各種でことなるので、正確には税理士などに相談した方がかなりいいと思いますが、ざっくり年間1,200万円、つまり月間100万円くらいの売上高が必要そうです。可不可はわかりませんが、「これくらい稼ぐぞ」の意気込みは必要かもしれません。 会社員時代と同額なら、そこまで頑張る必要ないですが、それだとリスクに見合わないです。
参考: https://www.private-business.jp/tax/jiturei.html
対策は?
会社設立ですかね。会社に売上を全部吸収させて、報酬を役員報酬として、ゼロにすれば、給与関連の税金はなくなります。あとは、生活費全般を経費にして、黒字を限りなく少なくすることで、会社にかかる法人税も抑えることができます。 ここまでくると、素人ではなかなか手に負えないので、税理士や行政書士の力が必要になりますね。